Mベンツ W204 C200 車検整備・気温が低いとセルが回らない 所沢市よりE様 西多摩郡瑞穂町 青梅市 羽村市 福生市 あきる野市 日の出町 昭島市 立川市 武蔵村山市 入間市 飯能市 狭山市
車検・点検
メーカー名ベンツ
車種W204 C200
年式2013年
施工内容:
車検整備・エンジンオイル&エレメント交換ブレーキオイル交換 クーラント交換 ・フロントSAMユニット交換(エンジン始動不良)
3年前にベンツの専門中古車店(ヤナセ販売協力店)で購入されたそうですが、冬場の気温が低くなるとセルモーターが回らず始動するのに4分くらいかかるそうです。
購入店で修理をしましたが、結局治らず今回までその状態で乗られているそうです。
施工の流れ
STEP1
エンジン始動不良・トラブルシューティング
昨年、見積もりでお見えになった時にセルが回らない時、IGスイッチを押したときにステアリングのロック解除の音がするか確認してくださいと伝えました。
後日連絡を取ってみるとステアリングロックはちゃんとはずれてモーターの音もするとの事でした。
車検で入庫し、基本的な車検整備をし、不具合の探究に入りましたが・・・・・
診断機にてテストするとエンジンを始動するための条件がすべて通信の不具合が入っていました。(これは手こずるな~と)
STEP2
トラブルシューティング
まずは、スターターモーターにスターターの信号がちゃんと来ているかの点検から始めました。
今年の冬は大変寒く症状の再現にはいい条件です。
スターターの信号は一瞬11V位流れますがすぐに途切れてしまいます。
現在の自動車はエンジンを始動させるための条件がセキュリティーなど、5つくらいの条件(正確ではありませんが)が正常でなければセルを回すことができません。
診断機にてライブデーターを確認しますが、一つでも不具合があると始動ができなくなります。配線図の入手する宛がなく頭が痛くなりました。
各部コントロールユニットの配線状態、接触など目視で点検します。
これはド壺にはまるパターンです!!。長年の経験でこんな時はうちに帰って一杯やり、頭の中をリセットしてみるといい方法がひらめくことがあります。
時間も遅くなり、寒いのでそれを期待しながら帰宅しました。
STEP3
フロントSAMを温める
風呂に入り、晩酌しながらふと気ずきました!![気温が温かくなると正常に始動する)
セルモーターへのスターター信号は最後はフロントSAMから行っていることが解りました。(鳥取ASTO タケウチ社長ありがとうございます)
フロントSAMを温めてみたらどうだろうか?翌朝早速ヒートガンで温めてみると、何もなかったようにエンジンは始動しました!!
こんなアナログの方法もとても重要です。要は正確に判断できて、治ればいいのです!!
STEP4
フロントSAM交換
お客様に状態を説明し、フロントSAM交換の了解を得ました。
新品の部品を取り寄せ交換、コーディング作業をし無事に治りました。
外したSAMの基盤をルーペで確認しましたが、目視での異常は確認できませんでした。